薬局経営NAVIとは?
地域に根ざし「この薬局があるから安心」と思える健康で豊かな暮らしを提供したい
「地域の”キュアからケア”までを薬局が担う」

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たむら薬局

たむら薬局

代表取締役田村憲胤

東京の西武池袋線、江古田駅近くに4店舗。生まれ育った練馬区江古田地域の健康で豊かな暮らしに貢献したいとの思いから、「たむら薬局」では地域に根付いた活動を続けています。地域住民や医療従事者と信頼関係を築き上げ、顔の見えるサポートを大切に考える思いや今後の展望についてお伺いしました。

目次

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江古田駅周辺の中小薬局の中心的存在である「たむら薬局」ですが、江古田で薬局を構えるまでの経緯について教えてください。

  • 田村 氏:
  • 私自身、江古田という土地で生まれ育ちました。両親は音楽家で医療系ではありませんでしたが、近所に私の事を覚えていてくれて、訪れるといつも親切に声をかけてくれて丁寧に説明してくれる薬局があったんです。薬局って「気軽に入れて雑貨や日用品などなんでもあって、いろんな相談ができる場所」という印象が強かったんですよね。 その薬局に憧れ、自分は薬学部に進学しました。最初は顔が見える関係性と気軽に相談できるイメージから、OTCに関わりたくて最初はドラッグストアに就職したのですが、社会人1年目の時に小さい頃からかかりつけにしていた薬局の社長の奥様に地元で久々に再会し、「薬局を引き継ぐ気はない?」と声をかけられたのが、そもそもの始まりでした。

店舗での取り組みや特徴、従業員数について教えてください。

  • 田村 氏:
  • 2005年にその薬局を事業承継する形で創業し、現在は江古田駅近くに栄町店、旭丘店、豊玉上店、小竹町店の4店舗を経営しています。従業員は現在18名で、薬剤師、管理栄養士、登録販売者など資格保有率は9割を超えており、専門性を活かしながら相談対応しています。また、4店舗全体で400以上の医療機関から毎月約4000枚の処方箋を応需しており、地域シェアとしては、25%以上を占めています。 取り組みとしては、調剤、在宅訪問に加え、厳選したOTC、日用品や衛生用品の取り揃え、健康ケアカフェやこども薬局など、地域の方に参加していただけるイベントの開催、ICT化による店舗間での情報共有などを行っています。また、創業当初から江古田駅付近の近隣医療機関をまとめたオリジナル地図を作成したり、ニュースレター、チラシ、SNSなどで情報発信も行っています。 そのほか、普段から顔の見える地域のお店はなるべく利用し、困ったことや相談などを聞いて自分ができることを提供するなど、信頼関係を築きながら地域を盛り上げる活動をしてきました。積極的に地域と関わることで、市場の人から評判を聞いてきた方たち、お店の人から紹介されたという方たちの来局も増えています。さらに、地域の医師や、ケアマネジャーや看護師といった他職種とも「顔が見える関係」を作れています。 また、さまざまなOTCを勉強する会などにも積極的に参加しており、地域の薬局経営者仲間と集まって勉強会や情報共有、商品の提案を行うなどの取り組みも活発に行っています。コロナが蔓延した際には、真っ先に0410対応の案内を作成して地域住民に周知し、私自身が商店会会長もやらせていただいているため、補助金も利用しつつマスクや消毒薬、非接触体温計を会員店に配布するなどの対応も行いました。 江古田駅周辺地域のことは、全部見ていきたい。「一番身近にいる専門家」として、困った時に顔が浮かぶ存在でありたいと思っています。

開業してから苦労したこと、工夫されていることは?

  • 田村 氏:
  • ありがたいことですが、創業当時から処方箋枚数も増加し、2店舗目を出店した頃から、さまざまな業務が増えていきました。そのため、本来やりたいと思っていた「患者さんへの対応」に時間が取れなくなったことに悩んでいましたね。薬歴に追われるだけでなく、採用や労務管理、社員への教育などの業務も増えていきました。運営していくので精一杯で、大切にしたいと思っていた「地域住民との距離感」は遠くなってしまったと思わざるを得ませんでした。「今の自分は、小さい頃憧れた薬剤師になれているんだろうか?」と考え、悩み「治療だけでなくもっと健康相談や予防に関わっていきたい」「薬局はキュアからケアまで関われる場所であるべきだ」という思いが強くなっていき、クレドカードを作成しました。 そこから、公費依存経営から脱却するために「たむら薬局の武器」を作ろうと考え、日本薬局協励会などに入会し、特徴がある厳選した商品を増やしていきました。たむら薬局では、数あるジャンルの中から専門家が見て良いものを江古田の人達に提供することに重きを置き、厳選したOTCや生活用品を取り揃えています。「江古田地域だけにこだわって良いものを提供したい」というブランディング、これが私たちのUVP(独自の価値の提供)だと考えています。処方箋を出して薬を受け取るまで「手持ち無沙汰だから携帯を見るしかない」という状況を絶対作りたくなくて、処方箋無しでも入りやすい店づくりをしています。例えば、どの店舗でも、入ると壁一面商品が並んでいる店づくりや、検体測定の機器をクラウドで連結して、たむら薬局のどの店舗でも測定した記録を一元管理、その上で薬剤師や管理栄養士が声をかけて相談にのるという環境を作っていますね。 それと同時に、患者さんと話す時間を作るために、ICT化にもどんどん力を入れていきました。具体的には、薬の鑑査機やiPadによる電子薬歴を全店に導入しクラウドで連結、slackでの店舗間情報共有、ネットワークカメラによる各店舗同士の常時状況把握などです。そのほかにもかかりつけ薬局アプリ等も利用しています。 たむら薬局でかかりつけ薬局アプリを利用するユーザー数は、現在800名を超えています。さまざまな健康情報や、OTC、衛生用品等の提供により、かかりつけを増やし、たむら薬局のファンが増えてきたことが、コロナ禍でも成長できた要因と考えています。 今後は、在宅患者さんや、地域の高齢者の方達が必要な商品をご自宅へ届けに行くという仕組みづくりも考えています。

薬局経営のサポートをする「医薬品ネットワーク」に加盟した経緯をお聞かせください。

  • 田村 氏:
  • 「医薬品ネットワーク」へは、3〜4年前に加盟しました。実は、「医薬品ネットワーク」に加盟する前に、他の類似サービスを使用していたんです。そこではOTCや日用品も共同購入していました。以前の共同購入は取引先に限りもあり、またOTCの配送も週2回から週1回配送に減ってしまいました。そこで、週5回の配送がある別の組合に変更したのですが、そこには「医薬品の共同仕入れ」のサービスはありませんでした。 そんな時に日本薬局協励会の仲間のつながりから「医薬品ネットワーク」を紹介され加盟したという経緯になります。

「医薬品ネットワーク」への加入を決めたポイントはありますか。

  • 田村 氏:
  • 医薬品卸売会社(以下、卸)に価格交渉するだけでなく、卸側も薬局側もWin-Winの関係であり、みんなで流通改善について考えているという部分が加盟を決めた理由の1つです。また、取引先の卸が多く、たくさんの品目があるのが魅力的でしたね。配送コストや急配コストも計算した上で、卸の負担を減らしている。その分薬局の薬価差を求めているという話を聞いた時に、すごくしっかりとした考えを持っているなと感じました。だから、安心して地域の薬局経営者仲間にも勧めています。流通改善や経営面の効率化につながるので、地域住民と向き合う時間が増え、地域医療により貢献できると考えています。

加盟して良かった点、変化や改善点などはありましたか。

  • 田村 氏:
  • 加盟してよかったことは、満足した納入価格はもちろんですが、価格交渉の負担が軽減されたこと、取引先のどの卸さんでも同一価格で仕入れができること、不動在庫消化サービス(デッドストックエクスチェンジサービス 以下、DSE)PARTNERS NAVI(加盟店限定ポータルサイト)もよくできている点です。加盟後の変化や改善点は、不動在庫や発注に関して社員みんなの意識が変わった点だと思います。 在庫管理システムによりデットストックが8割ほど改善し、DSEのタイミングに合わせて各店舗在庫の見直しをする習慣ができ、不動在庫の購入日には、朝からスタッフみんなで確認しています。 さらに、たむら薬局の系列店ではない近隣の加盟店とも在庫管理システム(薬VAN)を使って在庫状況を共有し、連携できるようになり、仲間の薬局間で在庫が見えるようになったこともすごく良い点だと思っています。 「医薬品ネットワーク」利用の輪が広がることによって、それぞれの薬局が患者さんと向き合う時間を創出できれば、地域住民の人たちにとって「薬局があって良かった」と思える成功体験が増える。その体験の積み重ねにより、薬局が「地域に必要なインフラ」として選ばれることにつながるのではないでしょうか。地域に根ざす薬局が増えていけば、自然と暮らしの質も良くなってきます。困った時に一番身近な存在となる薬局が各地で増えていけば、もっと薬局の可能性が高まると考えています。

加盟を悩まれる薬局経営者の中には、卸さんとの関係性を気にされることが多いようなのですが、その点はいかがでしょうか。また、後発品の供給に対して、不安などはありましたか。

  • 田村 氏:
  • 加盟前から取引していた卸と担当者の変更もなくそのまま付き合えるので、加盟したからといって関係性が変わることはありません。また、取引実績も変わらないので、後発品の供給に対する不安も、特に感じていません。

今後このようなサービスがあると嬉しい、というご意見はありますでしょうか。

  • 田村 氏:
  • 在宅医療をしていると、中々手に入りにくい薬があったり、急に味が指定されたラコールなどの輸液が必要になったりします。他にも衛生材料や胃ろう用のチューブ、気管挿管用の吸引カテーテルなど、急配が難しく在庫が無駄になりやすいものの在庫状況について、加盟店同士で見える化されていると嬉しいですね。在庫管理システムで在庫共有のための統一されたエクセルのフォーマットがあると実際に使いやすいと思います。加盟店同士のデットストック管理やコミュニケーションができていくと、地域連携としても深まるでしょう。また、加盟店同士でちょっとした日用品や衛生用品も含めて在庫共有し、必要に応じて手配できる環境が整っていればとても嬉しいです。 流通改善して経営面を改善し、人も物も増やしてチャンスロスをなくしたいと考えます。メディカルシステムネットワークさんがその一端を担ってくれることに期待ですね。加盟店の数が、キーになるのではないでしょうか。全薬局の1割を超えた今、さらに加盟店同士のつながりが増えれば増えるほど、より良い可能性が増えていくと考えています。

今後の課題や目標をお聞かせください。

  • 田村 氏:
  • 東京には、すでにたくさんの競合がいます。しかし、江古田エリアではたむら薬局が「他薬局で在庫がないときも頼られるような存在」になっていると自負しています。「江古田の地域での健康で豊かな暮らしに貢献したい」という思いが、根幹にあるんです。 医薬品ネットワークの加盟によって業務が効率化され、薬局のICT化で生まれた浮動時間を相談販売や他職種との連携に割けるようになり、処方箋以外の売上も増えました。その利益を地域に貢献するための環境作りに還元し、今後は人員も増やし、未病・予防につながる健康相談、地域での安心につながる、専門家によるラストワンマイルの解消など、薬局の可能性を広げていきたいです。薬局が地域の人たちの困りごとを解消し、安心・安全な暮らしを提供できる存在になることが目標です。

プロフィール

店舗データ()

企業名 :有限会社ファルマ(たむら薬局)
所在地 :東京都練馬区
店舗数 :4店(栄町店、旭丘店、豊玉上店、小竹町店)
創業  :2005年4月
従業員数:18名(薬剤師12名・管理栄養士兼登録販売者:4名・医療事務2名)※2021年9月現在

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